ナベシャツを着ることについて色々考えてみました

フラットリバイスはナベシャツを作ってお届けしている、そんなお店です。
皆様に支えられて、現在7年目を突き進んでおります!

今回は、”LGBTを理解すること”という視点から見た場合に、ナベシャツを着ることについて書いてみようと思います。
ちょっと長いので、秋の夜長の一つの読み物として読んでいただければ幸いです。

なお、店長である私、阿部の主観たっぷりですので、!?というところがあったらご容赦ください。

さて、みなさん、なぜナベシャツを着ていますか?
フラットリバイスのサイトやブログをご覧いただいている方は、ナベシャツ目的以外では少ないと思いますので、ほとんどの方が当店、他社含め、何らかの方法で胸をつぶしたり、ナベシャツやそれに近い商品を使ったことがあると思います。

そもそもナベシャツは、胸を隠すことを目的にしています。
別の言い方をすれば、カモフラージュするためにある商品です。では、なぜ胸を隠さなければいけないのでしょうか。

これは例えばの話です。
LGBTに限らず、世界中のどんな人でさえも全く差別されない世界だとします。
そんな世界なら、ナベシャツを着る必要はあるでしょうか。
答えはノーだと思います。
差別がないなら、男の胸が膨らんでいても、誰も気にするはずありません。
隠す必要もないんです。
また、私は男ですが、女装も化粧もしない、本当に何もしないで今のまま「女です」といったところで、誰も不思議に思わないでしょう。

ここで話を戻します。
こんな「例えば」の世界は、どう考えても近い未来にやってくるような気はしません。
残念ですが今の世界には、LGBTの差別だけではなく、様々な差別はあります。
私自身も全く差別をしていないかというと、心のどこかで人と比べて差別をしている部分はあると思います。表に出すか出さないかは別としてですが。

差別と区別は違いますが、私が思うに差別とは無知からくるものだと思います。
知らないから、簡単に優劣をつけられてしまう。
それが何なのか、正しい知識があれば、差別もまた小さくなるのかもしれません。

実際のところ、ナベシャツだって差別されているのかもしれません。
私が、ナベシャツを知らない人に、どんな仕事をしているか聞かれ、「ナベシャツというものを作って売っています。」と言っても通じません。
「胸をつぶす下着です。」と言っても、十分には伝わりません。
色々と説明をして、ある程度わかってもらっても、もしかすると変わった商売だと思われて、私自身差別されているのかもしれません。
本来、仕事に優劣ありません。
私がする仕事を必要としてくれる人がいて、その人が満足してくれたら、それは立派な仕事です。どんな仕事でもそうだと思います。
皆ががっかりするようなことなら仕事ではなく、ただの自己満足かもしれません。性別の事だけではなく、世の中にはいろいろな差別があり、皆がどこか心の底では他人と優劣つけながら生きているのです。

私がナベシャツを作り続けているのは、そういった差別ができる限り少なくなれば良いという思いからです。

私は、お恥ずかしい話ですが、いじめられた経験があります。
遠い昔、小学校の頃の話です。
その頃の私は、引っ込み思案だったので、あまり直接的に自分の意思を表に出す子ではありませんでした。
細かい理由はさておいて、いじめられたのも自分を出さなかったのが原因であると、今は思います。
そのいじめも、差別だろうと、私は考えます。
「あいつ何考えているのかわかんない」
これだけで差別され、いじめられます。
もしかして、空気のような存在ならいじめられなかったかもしれません。

人間は完璧じゃないから、理想と現実は程遠いのかもしれませんが、努力できる生き物だと思っています。
私は、ナベシャツをお届けすることで、少しでも差別される方が減るならうれしいと思っています。
正直すべてのお客様の感想が聞こえる訳ではありません。
中にはがっかりされてしまった方もいるかもしれません。
例え一部でも、喜んでもらえるうちは、ナベシャツを作り続けたいと思っています。
誰かに喜んでもらってこその仕事ですから、喜んで頂ける方がいるうちは精一杯頑張ろうと思っています。
商売としては下手な方かもしれませんが、一人でも喜んでくれれば満足なんです。

ナベシャツを着てもらって、着ている人以外の誰もが胸に目がいかない状態になれば、差別されるきっかけの一つでも消えると思っています。

あまり大っぴらに宣伝もしてませんが、フラットリバイスでは、実はお届けした商品が体に合わなかったり、改善点を指摘されれば、その方のために何度でもお作りし直しや、各所の修正などしているんです。
お作りし直しは、実際原価以下の手数料になるので、正直あまり儲かりませんよ。下手したら赤字です。
でも、最後まで挑戦し、最終的にお客様に満足して頂けたとき、私たちの心もすごく暖かくなります。
もちろん、こういった場合の最初はクレームから始まるから、その時はゾッとします。
悲しくもなります。でも、そこで逃げたらすべてが終わり。悲しいままです。全てが良い結果になるとも限りませんが、お客様が納得して頂けるまで対応させていただいています。

差別の無い素晴らしい社会は、時に私たちのようなお店を必要としなくなるのかもしれません。ナベシャツは差別や偏見に対抗するための商品って言っても過言じゃないと思いますし、SRSなども必要なくなってしまうかもしれません。

ただ今は、ナベシャツを必要としている方がいる以上、頑張っていきたいと思っています。

また、ナベシャツを使われているのも、皆が皆FTMの方だけではありません。
胸が大きいことで悩まれる女性の方もいれば、男性でも女性化乳房で悩まれている方、男装コスプレで使われる方、また、介護の現場で使ってもらったりもしています。

私どもで、全てのシーンにおいて想定できないので、的確にご利用シーンを請求できていませんが、「こういう時に使っているんだよ。」と後々聞いて、目から鱗が出ることは多々あります。

フラットリバイスはナベシャツメーカーとしては、まだまだ知名度も低いと思います。
他社様のナベシャツや、もっと安価なナベシャツなら使ったことがあるという方でも、フラットリバイスだけ使ったことが無いという方も多いのではないでしょうか。

価値観は様々ですので、多少費用がかかっても良いものが良いという方もいれば、とにかくコストパフォーマンス重視、または価格重視の方もいらっしゃいます。
価格重視なら私どものは難しいかもしれません。
でも、同じ価格ならパフォーマンスは良いと思っています。

私たちとしては、他に負けない部分は、柔軟な対応力であると思っています。
本当に満足できるナベシャツをお探しなら、ぜひ一度は当店のナベシャツをお試しいただきたいと思っています。
ご相談だけでも十分です。お手間はとらせてしまうかもしれませんが、費用は掛かりません。
フラットリバイスのナベシャツに、少しでも興味を持っていただければありがたいです。

最後に、現状差別のある社会で、ナベシャツは必要なものだと思います。
差別されないために必要なのかは断言できませんが、一つでも差別要因を減らすためには必要なのではと考えています。
それで、私たちフラットリバイスがいます。
いや、いさせてもらっています。

お客様の満足のために、また明日からも頑張る意欲がわいてきます。
皆さんも楽しく頑張りましょう!

なんか取り留めない文章になってしまいました。
長文でしたが、お読みいただきありがとうございました。

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